行動計画を立てる際は、ワークシートを活用することをおすすめします。ワークシートを活用すれば、今やるべきことや次の行動がすぐに分かります。業務を早く回せるようになり、抜け目なく行動計画に沿って進められます。
ワークシートをうまく活用するコツを紹介します。まずは、ワークシートに記入した項目に優先順位をつけましょう。優先順位を決めておくことで落ち着いて業務を進められるため、ミスが減ります。優先順位をつける際に考慮すべきなのが「重症度」と「緊急性」です。業務を進めながら優先順位をつけて行動することに自信のない人は、始業前に優先順位を決めておきましょう。緊急入院や検査などの対応が入ることもあるので、余裕を持って行動し、優先順位の高いものは可能な限り早い時間帯で終わらせておきます。
行動計画を事前に立てておくことで、空いている時間も分かりやすくなります。空いている時間には、あらかじめ時間が決まっていない業務を実施しましょう。具体的には、「退院前指導」「術前オリエンテーション」「看護師によるリハビリ」などが挙げられます。そうすれば、「終業前に業務の抜けに気づいて焦る」といったことがなくなります。また、空いた時間を使ってこまめに記録を残しておきましょう。
ワークシートに記入した業務が終わったら、チェックマークをつけて進捗状況が一目で分かるようにします。緊急対応があった際は、ワークシートに都度追記し、時間が変更になった業務に関しては修正します。リーダーからの指示なども記入し、「これを見れば今何をすべきかがすぐに分かる」という状態を維持しましょう。情報を1つの場所にまとめておくことがポイントです。
ワークシートは記入して終わりではなく、こまめに見直して抜けがないかを確認することが大切です。見直すのはナースステーションに戻ったタイミングがベストです。緊急対応によって、行動計画が変更になることも少なくありません。頭の中で臨機応変にスケジュールを組み直せれば問題ありませんが、経験の浅い看護師には難しいでしょう。ワークシートを活用すれば、緊急対応があってもきちんと自分の業務をこなせます。まずは、ワークシートに必要な情報を全て書き込み、都度見直せるようにしてください。忙しいときほど、ワークシートを見直して次の行動を確認することが大切です。また、休憩前後や勤務終了前にも見直し、抜けがないか確認しましょう。