より良い行動計画を立て、それを実行するためのポイントを紹介します。「計画」のために「目標」をしっかり立て、根拠を持って行動に移せるように準備しておくことが大切です。どうすれば目標を達成できるのかを考え、それまでのプロセスを掘り下げましょう。また、行動計画を立てる際は「SOAP」を活用してください。もし、行動計画通りに業務が進まず遅れそうになったときは、あらかじめ決めておいた対処法に沿って冷静に取り組むことが大切です。
目標は立てることが目的ではありません。大切なのは「どうすれば達成できるのか」です。目標を達成するためのプロセスを掘り下げ、良い結果を出せるようにしましょう。重要なのは、具体的な目標を立てることです。「一先ずの行動目標を定める」→「それは患者に対して何をすることなのか、患者の何がどうなることなのかを確認する」→「その内容を基に、行動目標の内容をブラッシュアップする」といった流れで目標を立ててください。
自らが立てた行動計画通りに業務が進まず、遅れそうになったときはどうすればいいでしょうか。まずは、深呼吸をして心を落ち着かせてください。深呼吸には副交感神経を優位にする効果があります。あらかじめハプニングは起きるものだと想定し、対処法を考えておくことも大切です。自分の力では対処できない事態に遭遇した場合は、周囲に助けを求めましょう。イレギュラーな事態に対応するためにも、「if-thenプランニング」を活用することをおすすめします。
行動計画を立てる際は「SOAP」を意識しましょう。SOAPとは、「Subjective(主観的情報)」「Objective(客観的情報)」「Assessment(評価)」「Plan(計画)」の頭文字を取ったものです。これらの項目に沿って記録することで、対象者の問題を抽出できるだけでなく、看護現場における情報共有がスムーズになります。SOAPに沿って行動計画を立てる際は、明確になった問題点に対し、「どのようなアプローチが必要か」を記録してください。そうすることで、適切な看護を提供できます。