患者の看護問題を計画的に解決していくためには行動計画が必要不可欠です。誰が読んでも理解できる内容で、「何のために」「どういった処置を」などの詳細を記録します。行動計画を立てる際は、患者を中心に考える必要があります。バイタルチェックなどの既に決まっている予定を記入した上で、自分の予定を組み込みます。業務開始前にその日の行動計画を発表することになるので、要点を押さえて目標を明確に示すようにしましょう。
行動計画を立てることに苦手意識がある人も少なくないと思います。優先順位が分からず、せっかく行動計画を立てても予定通りに進まない人は、その原因を探ってみましょう。行動計画通りにいかない原因としてまず挙げられるのが、知識不足です。業務に関する知識が不足していると余計な手順が発生します。そうならないよう、しっかり予習をした上で業務に取り組みましょう。また、細かいスケジューリングができていないと、想定よりも時間がかかってしまいます。
目標は立てることが目的ではありません。大切なのは「どうすれば達成できるのか」です。目標を達成するためのプロセスを掘り下げ、良い結果を出せるようにしましょう。重要なのは、具体的な目標を立てることです。「一先ずの行動目標を定める」→「それは患者に対して何をすることなのか、患者の何がどうなることなのかを確認する」→「その内容を基に、行動目標の内容をブラッシュアップする」といった流れで目標を立ててください。